新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受け「免疫力を高めて元気な毎日を送りたい!」「自分だけではなく家族の健康を維持したい」と感じる方は多くなりました。このコラムでは、免疫力を低下させてしまうメカニズムについて解説していきます。そのメカニズムを理解することで、免疫力を高める方法も理解できるでしょう。コラムを参考に一緒に家族や大切な人たちの免疫力を高め、コロナやインフルエンザに負けない強い体を手に入れましょう!
オージャス低下のメカニズム
心身の健康を増進させるために必須のエネルギーのことをアーユルヴェーダではサンスクリット語で「オージャス」といいます。
オージャスは新型コロナウィルスの感染拡大の影響からさらに注目されはじめています。
以下でオージャスが下がるメカニズムについて一緒に見ていきましょう。
1.ドーシャが乱れる
オージャスの低下はまずドーシャの乱れからはじまります。
ドーシャとは、生命エネルギーのことであり、アーユルヴェーダではヴァータ・ピッタ・カパに分けて考えます。
ヴァータの乱れ
ヴァータは体内の働きに動きを与える働きをする、一番重要なドーシャです。
ヴァータが最も働く場所は大腸で、他にも、腰や腿、耳、骨、皮膚の働きに関与。
感覚器官では耳と皮膚に関係していて、イヤフォンで大きな音を聞いたり、保湿をせずに肌を乾燥させるだけでも、ヴァータの乱れを引き起こします。
また、ヴァータが乱れることで一番症状が出やすいのが大腸。便秘や腹部膨満感で悩んでいる方はヴァータの乱れが原因の可能性が高いです。
ピッタの乱れ
ピッタは火の力で消化・代謝を主に行ってるドーシャです。
ピッタが最も働く場所は第二指腸から小腸にかけてで、他にも、胃、リンパ、血液、血漿、目、皮膚の働きに関与しています。
感覚器官は主に目と皮膚。目が充血してしまったり、肌の炎症はピッタの乱れを意味します。
また、ピッタが乱れることで、消化力が弱まり、未消化物(毒素)を体内にためる原因になるので気をつけましょう。
カパの乱れ
カパは外界からの衝撃から体を守ったり、体や臓器を安定させる働きをしています。
カパが最も働く場所は胃で、他にも胸、喉、頭、水のバランスを整える器官、関節、胃、血漿、脂肪、鼻、舌の働きに関与。
感覚器官は鼻と舌。鼻水が出たり、味覚の働きが鈍っていると感じたら、カパが乱れている可能性が高いです。
また、食事をすると胃もたれする方もカパの乱れが原因かもしれません。
このように、ヴァータ・ピッタ・カパは感覚器官の対象の使い方を間違えるだけでもバランスを乱してしまうので、毎日、自分の体の状態を把握することはとても大切です。
2.組織の働きの低下
体の重要な7つの組織は、血漿、血液、筋肉、脂肪、骨、骨髄、生殖器です。
ドーシャと組織要素は以下のような関係があります。
ピッタ:血漿と血液の組織要素と関係
カパ:血漿、筋肉、脂肪、骨髄、生殖器に関係
3.体内の毒素が増加
ドーシャが乱れ、組織要素の働きが低下することで、体内に毒素が増加します。
毒素の増加は、直接オージャスの働きを弱め、免疫力を下げ、病気を引き起こす原因です。
つまり、オージャスを高めるためには、体内の毒素をデトックスし、ドーシャのバランスを整え、体の組織の働きを高めることが大切。
オージャスは、すべての働きが整った時に高めることができる必須エネルギーです。
オージャスを高め、免疫欲を上げて、風邪にもウィルスにも老化にも負けない強い体づくりをしていきましょう。
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