アーユルヴェーダとは
Ayurveda (生命の科学)= Ayuh(生命) ➕ Veda(知識/科学)
アーユルヴェーダはサンスクリット語のAyuhとVedaを繋ぎ合わせた言葉で、生命科学という意味です。
約5000年前にインド・スリランカで発祥した世界三代医学の一つで伝統医学として知られています。
さらに、生活の全てについて教えるホリスティック医学としても有名です。
アーユルヴェーダの特徴は、治療法が一人一人違うこと。
人がそれぞれ見た目や性格が違うように、体質も異なります。
アーユルヴェーダでは、その体質の違いや環境、心の状態に応じてホリスティックに病気の根本的な原因を見つけ出し治療します。
つまり、病気が再発することのなく、今までよりも健康な体を維持することのできる医学。
人生100年時代と言われている現代において、
アーユルヴェーダは人生を少しでも長く健康で幸せに生きていくための一つの手段です。
アーユルヴェーダの目的
アーユルヴェーダでは人生の目的は「たくさんの経験をすること」とされています。
その目的を達成するための大前提となるのは、健康な体です。
アーユルヴェーダでは、多くのことを学び、財産を得て、好きなことができる人生を送るための健康な体を守ることを目的としています。
以下でその方法について説明していきますので参考にしてください。。
健康な人の健康を守る
アーユルヴェーダでは、健康の人の健康を守ることと、病気の治療を行います。
健康の人の健康を守る方法を現代医学的に言うと予防医学と言います。
アーユルヴェーダでは起きてから寝るまでの一日の過ごし方をディナチャルヤといい、40個のポイントがあるとされています。
その中でも特に大切なのは一日の生活習慣に食事・マッサージ・瞑想・運動の4つを取り入れることです。
また季節によって、食事法やマッサージに使うオイル、運動方法は異なってきます。このように季節に合った方法で過ごしていくのをリトゥチャルヤと言います。
アーユルヴェーダは私たちの日々の生活に息づき、簡単に習慣化できる健康方法を教えてくれる生活の知恵であることが分かります。
あなたやあなたの周りの大切な人の健康を守るために、アーユルヴェーダのディナチャルヤを実践してみましょう。
病気を治す
病気の原因を根本的に治すためには、まずはあなた自身が自分の体質を把握し向き合っていく必要があります。
人はそれぞれ違うように体質も異なります。その体質は、3つの生命エネルギーの大きさの違いによるものです。
3つの生命エネルギーとは、
空と風の性質を持つヴァータ、
水と火の性質を持つピッタ、
水と土の性質を持つカパのことです。
アーユルヴェーダではサンスクリット語で生命エネルギーのことをドーシャと言います。
私たちの体は、目には見えないけれど、これらのドーシャによって支えられています。
ドーシャのバランスが崩れることが、風邪や病気の原因です。
つまり、毎日の自分の状態を把握し、崩れたドーシャのバランスを整えていくことが風邪や病気の予防に繋がります。
ドーシャによって、あなたに合った食事法や運動法、マッサージ方法などのディナチャルヤが異なり、
季節による体調管理の方法も変わってきます。
あなた自身のドーシャを把握することで、あなたにとっての日々の生活習慣に必要なことが分かります。
簡単に実践できることも多いので、まずは体質について知ることが大切です。
すぐに体質について知りたい方は、簡単にネットで体質診断ができるのでぜひしてみてください。
ただ、そういった体質診断のアンケート結果だけでは、あなたの主観が入ってしまったり、曖昧な答えになってしまうことがあり、確実な診断結果を出すことはできません。
このコラムを機に、まずはお近くのアーユルヴェーダセラピストに体質診断をしてもらうとより確実でしょう。
QOLを高める
QOLとはQuality Of Lifeの略で「生命の質」という意味です。
肉体的、精神的、社会的に満たされた健康状態を維持し、少しでも長く幸せな生命を得ることでQOLを高めていくことができます。
アーユルヴェーダでは健康の定義を以下のように説明しています。
健康とは、
生命エネルギー、消化力・代謝力、組織要素がバランスのとれた状態であり
排泄物が正常な状態であること。
そして、純粋な意識、感覚器官、精神であることです。
おわりに
ここまでアーユルヴェーダとは何かについて説明してきましたがご理解いただけたでしょうか。
アーユルヴェーダは私たちの日々の生活に根付く、健康に生きていくための知恵です。
自分の健康は自分で守り、あなたの周りの大切な人たちの健康を守っていくために
アーユルヴェーダに興味を持っていただけたら嬉しいです。
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