綺麗な肌や髪を維持したいと願う方へ。外面からだけではなく、内面の細胞を意識すると、長期的に綺麗な肌や髪を維持することができます。このコラムではアーユルヴェーダや解剖生理学の視点から細胞について徹底解説。コラムを参考に私たちの身体を構成する細胞について理解し、綺麗な肌や髪を手に入れましょう!
細胞とは
細胞とは体の基本的な生きるための構造と機能を備えた単位のことです。
みずみずしい皮膚を保つために、高い化粧品を使って表面から補う方もいますが
細胞ができるプロセスを理解したうえで、食べ方や睡眠、ストレスなどを改善すると、内面から綺麗な肌や髪を作ることができます。
以下では、細胞の働きを理解するうえで特に大切な細胞膜、核、リボソーム、ミトコンドリアの働きについて解説しているのでぜひ参考にしてください。
細胞膜
細胞膜は、リン脂質という脂肪からできています。
細胞の中身はほとんどが水なので、細胞の膜が違う物質でないと独立して存在することができなくなってしまいますよね。
脂肪は水に解けないため、細胞が細胞膜に覆われることで隣の細胞と境を作ることができています。
ダイエットでできるだけ脂肪分を食べないようにする方も多いと思いますが、
強い細胞膜を作るためには、適切な量の脂肪が大切です。
また、アーユルヴェーダ的に考えると、この細胞膜の働きをしているのはカパの働き。
カパのバランスを整える食事や生活習慣は、強い細胞膜にも繋がります。
核
核の中にはDNAがあり、遺伝子を収納し、分裂して新しい細胞を作っています。
DNAにはATGCがあり、ATGCをみると人の遺伝子がわかります。
ATGCはアデニン、チミン、グアニン、シトニン。
これらは30億もの配列があり、ひとりひとりの違いはほんのわずか。
人間に1番近い遺伝子を持つ動物は何でしょう!という問題が出ると
チンパンジーや猿と考える方も多いのではないでしょうか。
実は、人間1番近い遺伝子は豚です。
アーユルヴェーダで考えると、細胞の核はヴァータの働きであると考えられます。
ヴァータは体内でもっとも重要な働きをしているように
核では、リボソームなどでどんなたんぱく質を作ればいいか設計図を作るとっても大切な場所です。
ミトコンドリア
ミトコンドリアでは、ブドウ糖をATPというエネルギーの電池に変換しています。
私たちが食べる食事に含まれる糖質は、胃で細かく分解され、ブドウ糖となって小腸で吸収、門脈を通って肝臓に運ばれます。
肝臓では吸収した栄養素を人間に合った成分に変換し、血液と一緒に体内をめぐる仕組みです。
そうして全身にある細胞に運ばれたブドウ糖は、細胞内にあるミトコンドリアでATP(エネルギーの電池)に返還されています。
脳は、体が動いてなくても考えるだけでたくさんのエネルギーが必要。そのため、脳にはたくさんのミトコンドリアがいます。
糖質制限ダイエットをする方も多いと思いますが、炭水化物はエネルギーを作るためにとても必要な栄養素です。どうしても必要であるのであれば、期間を決めて行うのがいいでしょう。
アーユルヴェーダ的に考えると、ミトコンドリアの細胞での返還の働きは、ピッタの働きです。
リボソーム
細胞内にあるリボソームでは、アミノ酸を材料にたんぱく質を作っています。
たとえば、豚肉を食べたとします。豚肉に含まれるたんぱく質は、胃で消化され、細かく分解されることで、アミノ酸に変化し、小腸で吸収されて肝臓に運ばれます。
肝臓で、豚の成分だったアミノ酸が私たちの体を作る成分に変化されてた後に、血液に乗って全身の細胞にあるリボソームへ運ばれ、再びアミノ酸はたんぱく質に変化する仕組みです。
このたんぱく質は私たちの皮膚を作ったり、髪を作ったり、血液を作ったりします。
つまり、美容のためには、栄養のある食事をして、しっかり消化され、吸収できなくては肌や髪を作るための材料が不足し、肌荒れや老化に繋がります。
美容のために、食事制限のダイエットをしたり、偏った栄養をとると
細胞の栄養素が不足し、綺麗な肌や髪が作れなくなったり、エナルギーが減少し太りやすい身体になってしまいます。
生活習慣と整え、強い細胞を作り、内面から綺麗な肌や髪を目指しましょう!!
コメント