毎月くるはずの生理がなかなかこない。こないだ生理がきたばかりなのにもうきてしまった。など、生理不順に悩まされることありませんか?実は生理のメカニズムはとても繊細で複雑。さらに、精神状態も関係してくるので、メンタルケアも大切になってきます。コラムを参考に、生理のメカニズムを理解し、あなたが生理不順に悩む原因を解決していきましょう!
生理のメカニズムと生理不順
生理不順について理解を深めるためには、まずは生理のメカニズムについて把握することが大切です。
成人女性は、卵巣と子宮内膜が密接に関連しているため、約4週の周期で変化を繰り返しています。この周期の変化は、下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモンと、黄体刺激ホルモンに支配され、自律神経やストレスに強く影響される、とても繊細なメカニズムです。詳しく以下にまとめたので順番に見ていきましょう。
生理のメカニズムとは
生理は以下のような複雑なメカニズムになっています。
1.月経が終わる頃に、卵胞刺激ホルモンの刺激で、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が増加し、子宮内膜の機能層が増殖。内膜は厚みを増し、受精卵のベッドを作る。
2.卵巣で卵胞が成熟し、エストロゲンの分泌が増大すると、下垂体から黄体刺激ホルモンを放出し、排卵を起こす。(卵胞期)
3.抜け殻となった卵胞が黄体となり、プロゲステロンを分泌。プロゲステロンは子宮内膜の粘膜を柔らかく、ふかふかのベットにして、受精卵が着床に適した状態にする。この時基礎体温が高くなる(黄体期)
4.受精卵が着床すると妊娠する。
5.着床しない場合は黄体が白体となり、黄体ホルモンの分泌は止まる。不要になった子宮粘膜のふかふかベッドは剥離し、血液とともに排出。これが月経。
以上が生理の一連のメカニズムです。卵胞期と黄体期はそれぞれ約2週間であり、基礎体温を把握することで、月経周期を把握することが可能です。
生理不順とは
正常月経は月経周期日数が25日~38日。出血持続日数が3~7日でかつ変動は6日以内と言われています。
しかしこれにあてはまらず、25日未満で出血したり、次の月経までの間隔が39日以上かかったりする場合、生理不順であると考えられ、原因はさまざま。生理不順に悩んでいる方は、以下に当てはまるものがないか確認していきましょう。
生理不順の原因と症状
生理不順の原因や症状は人それぞれ。あなたに当てはまるものはないか一緒に見ていきましょう。
生理不順の原因
月経不順の原因は、疲労やストレスによって自律神経が乱れたり、ダイエットや過剰な運動によりホルモンバランスの乱れたりすることが考えられます。
また、下垂体に問題が生じ、ホルモンバランスが乱れることで、機能性子宮出血、黄体機能不全症、多嚢胞性卵巣症候群といった病気を引き起こし、ホルモン分泌の異常が生じることもあるので注意が必要です。更年期が近づくにつれ、月経不順が起こりやすくなるとも考えられています。
生理不順の症状
月経不順の症状は、以下のような症状があります。
月経が2日で終わってしまう
8日以上続く
月経周期が39日以上と遅れがちである(稀発月経)
月経時の経血量が異常に少なかったり、多かったりといった月経困難症の症状を伴うこともあるので注意が必要です。
また、運動選手に多いのが、無排卵月経や、無月経。これは、過剰な運動によりホルモンバランスが乱れてしまうことが原因です。
生理不順の改善や予防策
月経不順や無月経を引き起こす女性ホルモンの乱れはストレスが原因となることが多いので、できるだけストレスフリーの生活を心がけることが大切です。また、規則正しい生活や食生活を整えることも予防につながります。
ホルモンの乱れが原因の場合、マグネシウムやビタミンB2の摂取し、神経伝達物質セロトニンを増やすのがおすすめです。
さらに、セロトニンの原料になるのはトリプトファン。トリプトファンを多く含む牛乳、アーモンド、チーズ、バナナなどの食材を一緒にとるといいでしょう。
アーユルヴェーダから分かる生理不順の改善方法
まず、生理不順は下に動かすエネルギーが働いていないためアパーナヴァータの問題であると考えられます。さらに不規則性があり、大きな原因はストレスであることから、冷えや動きの属性を持つヴァータの過剰が原因でしょう。
ヴァータのバランスを整えるためには、入浴や軽い運動で体を温めたり、ストレッチで緊張をほぐしたりすることが大切。また、しっかり睡眠をとり体も心も休ませることが一番です。
甘味・酸味・塩味のある食べ物や、スープなどの温かい食べ物を中心に取り入れてください。さらに、アーユルヴェーダのオイルを使用したセルフマッサージも効果的です。生理問題にはシーラバーラタイラというオイルがいいでしょう。
しかし、月経過多の場合はピッタの悪化も考えられるので、自分の体調をまずは知ることが大切です。
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