自分に適したスポーツは何だろう。子供にはどんなスポーツが向いているかな?と悩む方は多いのではないでしょうか。このコラムを読めば、解剖生理学における筋肉の視点から、あなたに合った運動やお子様に適したスポーツの系統がわかります!アメリカでは、筋肉組織の系統から取り組むスポーツを決めるのが一般化しているそう。コラムを参考に自分に合ったスポーツを見つけていきましょう!
骨格筋とは
筋肉にの筋の種類は、骨格筋、平滑筋、心筋の3種類あります。
そのうち、骨格筋とは主に身体の運動に関与する筋肉のことで、筋繊維という細長い円柱状の細胞からできてる筋肉です。
その筋繊維内には筋原繊維が密に並んでいて、この筋原繊維の収縮によって骨格筋の収縮が起きる仕組みになっています。
骨格筋は、平滑筋や心筋とは違い、随意筋なので、自分の石でコントロールできる筋肉。
この筋肉について理解すると、自分に合ったスポーツの系統が分かるので、以下で詳しく解説していきます。
赤身魚と白身魚
骨格筋繊維は、赤筋繊維と白筋繊維があり、魚の赤身魚と白身魚にたとえて考えることができます。
赤筋繊維と白筋繊維の特徴について以下で詳しくみていきましょう!
赤身魚の特徴
赤身魚タイプはマラソンランナー型で有酸素運動が向いています。
ここでは、マグロを想像するととてもわかりやすいです。
マグロはずっと海の中を泳ぎ続る魚で、これは有酸素運動であると考えられます。
マグロは、筋肉の収縮速度が遅く、疲労しにくいため、ずっと海の中を泳ぎ続けることができる魚です。
また、マグロが赤いのは筋繊維は小さく、血管が多いから。
つまり、赤筋繊維(赤身魚)の割合が体内に多い方は、持久力が必要なマラソンなどの有酸素運動に力を入れるとパフォーマンスをあげることができるという研究結果があります。
白身魚の特徴
白身魚タイプは、短距離型の無酸素運動が得意です。
白身魚ならどんな魚でもいいのですが、ここではイワシをイメージしてみましょう!
イワシは、筋繊維の収縮が速く、筋繊維が太く力がある魚ですよね!
ただ、マグロのようにずっと海を泳ぎ続けるのではなく、筋肉が疲労しやすいのが特徴。
血管が少ない分、筋肉の色は白く見えます。
これらの特徴から、白筋繊維(白身魚)の割合が体内に多い方は、短距離などの、瞬間的な力が必要な無酸素運動に力を入れるとパフォーマンスを高くすることができるでしょう!
自分に向いてるスポーツの見分け方
赤筋繊維と白筋繊維の違いと向いているスポーツがわかったとしても、自分自身、どっちが優勢なのかは分かりづらいですよね。
そういう時は、好き嫌いの感情を除いて、学生時代に自分のパフォーマンスが高かったスポーツ長距離走だったか短距離走だったか思い出してみましょう。
長距離走の方がどちらかというと、クラスでもランキングが高い方だったと思う方は、赤筋繊維が優勢の可能性が高いと考えられます。
対して、短距離走の方が得意だと感じた方は、白筋繊維が優勢な可能性が高くなるでしょう。
筋繊維の構造は遺伝する
そして、この筋繊維の構造は、遺伝します。
そのためどっちが得意だったか判断できない方の場合、ご両親の得意な方を聞いてみてもいいでしょう。
さらに、あなたのお子さんにも遺伝するので、子供に適したスポーツをさせてあげたいと願う方は、自分の筋繊維の視点から考えてみてください!
アメリカでは、筋繊維から子供に勧めるスポーツを決めることが一般的なようですよ!
ただ、最近の研究で、赤でも白でもない、ピンク色の筋繊維も発見されはじめています。
これは、長距離型、短距離型でもなく、中間型であるということ。
親も自分も、長距離・短距離どちらも得意・不得意に差がなかった方は、ピンク色の中間型であるかもしれません!
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