イライラしたら辛い食べ物を食べると言う方は多いのではないでしょうか?実はイライラはピッタの増加による症状なので、辛味のある食べ物を食べるとさらにピッタを悪化させ攻撃的になってしまうかもしれません。コラムを参考に辛味の性質や特徴、ドーシャに与える影響を理解し、辛味を上手に生活に取り入れていきましょう。
辛味のある食べ物といえば?
韓国料理やチゲ鍋など、辛い食べ物って無性に食べたくなるときってありますよね。
まずは辛さのある調味料をイメージしながら読み進めていけるように以下の表にまとめたのでご覧ください。
・生姜
・にんにく
・マスタード
・西洋ワサビ
・唐辛子
アーユルヴェーダから見る辛味の性質と特徴
ここでは、アーユルヴェーダの視点から辛味のある食べ物の性質と特徴についてご紹介していきます。
辛味の性質とは
辛味のある食べ物の構成要素(空・風・火・水・土)は空と火。
空要素には軽性、冷性、微細性、乾性などの性質があり、
火要素には温性、鋭性、軽性、微細性、乾性の性質があります。
空と火の要素で構成される辛味は、特に軽性、温性、乾性の性質を持つため、食べると体が温かくなったり、喉が乾いたりする経験がある方も多いでしょう。
辛味の特徴とは
辛味のある食べ物は消化促進や循環器の滞りをなくす働きや、分泌液を増やす特徴があります。
胃液などの分泌液を増やすことで、食べ物の消化力が向上し、消化が促進につながるでしょう。そうすることで、未消化物(毒素)が体内に溜まるのを増えぐことができます。
しかし、辛いものを食べすぎて消化力を早めすぎるのは毒素を作る原因。食べ過ぎには気をましょう。
さらに、循環器の滞りをなくし、体の流れを改善する働きがあるので、辛いものを食べると汗が出てきたり、体が熱くなったりしてきます。
辛味が与えるドーシャへの影響
辛味の性質はカパを減らし、ヴァータとピッタを増やす働きをするように、ドーシャに変化を及ぼします。
これは「似たものが似たものを増加させ、異なるものが異なるものを減少させる法則」に従って考えることができます。以下で詳しく見ていきましょう。
カパを減らす
辛味の性質は軽性質、温性、乾性のため、カパを減らす働きがあります。
カパには重性、冷性、油性などの性質があり、「似たものが似たものを増加させ、異なるものが異なるものを減少させる法則」に従って考えると辛味の軽性質、温性、乾性がカパの重性、冷性、油性を減少させます。
体が冷えていたり、重みを感じる(カパの症状が悪化している)時は、甘いものを食べるのではなく、韓国料理などの辛い味の食べ物で体内に刺激を与えるといいでしょう。
ヴァータとピッタを増やす
辛味の構成要素と性質はヴァータの空要素とピッタの火要素の性質を「似たものが似たものを増加させ、異なるものが異なるものを減少させる法則」に従って増やします。
ピッタが悪化し、イライラしている時に辛味のある食べ物を食ベることで、より攻撃的になってしまうので、そういう時は甘味のある食べ物でピッタ増加によるイライラを鎮静するようにしたほうがいいでしょう。
また、ヴァータとピッタが増加しやすい夏や秋の季節は辛いものの食べ過ぎは避け、重性や油性のある甘味や塩味のある食べ物で体力をつけるのがオススメです。
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