頭の中に考えがぐるぐる回って落ち着かない!心配事や不安でいっぱい!というときはありませんか?それはヴァータが増えたことが原因かもしれません。このコラムでは、どこでも簡単に増加したヴァータを減少させて心を落ち着かせる呼吸方法をご紹介します。仕事中や電車の通勤中でも簡単にできるので、呼吸を味方に落ち着いた生活を送りましょう!
ヴァータが増加するとどうなる?
ここではヴァータの性質や増加する要因、増加してしまった場合の症状について詳しく解説していきます。
ヴァータとは
ヴァータは3つのドーシャ(ヴァータ・ピッタ・カパ)のうちのひとつであり、体内で物を動かす働きをしていて、生命の力ともいわれています。
ヴァータの性質は乾性、冷性、軽性、微細性、動性、明白、粗性という性質があり、これらの性質が食べ物や環境によって増加することでヴァータが増加する要因になります。
たとえば、朝起きて準備をして出発する時間に余裕がなく、急ぐことでヴァータの動性が増加し、ヴァータを増加させてしまうので、朝は少し余裕を持って起床するのがいいでしょう。
他にも運動のしすぎや、睡眠不足、冷たい食べ物の食べ過ぎなどがヴァータを増加させる原因です。
ヴァータが増加した場合の症状
ヴァータが増加することによって、頭の中が混乱し、心配や不安でたまらなくなったり、関係ないことを言ってしまったりします。
また、より悪化するとわけもなく泣いたり笑ったり。見えないものが見えたり聞こえたりすることも。
呼吸によってこのような精神的な問題を落ち着かせて冷静になることができるので、以下でご紹介していきます。
ヴァータに効果的な呼吸法とは
ここで紹介する呼吸法はプラーナヤーマというヨーガにおける呼吸方法のひとつ「ナーディ・ショーダナ」です。
ナーディー・ショーダナとは
ナーディー・ショーダナはサンスクリット語なので、訳してみると、
ナーディーとは「プラーナ(呼吸)の通り道」という意味であり、ショーダナは「浄化」という意味です。
この呼吸をすることによってヴァータを鎮静し、心に落ち着きを与え、冷静な判断をすることができます。
ナーディー・ショーダナの呼吸方法とは
ここでは、ナーディー・ショーダナの呼吸方法をご紹介します。
まず、右の鼻を指で押さえ、左の鼻から息を吸いいれてから、自分の力に応じて保息します。そのあと左の鼻を押さえて、右の鼻から息を出しましょう。
次いで、左の鼻を指で押さえて右の鼻から自分の力に応じて息を吸い、保息。その後、右の鼻を押さえて左の鼻から息を出します。
これを1セットと考えて、10セット繰り返すことで、ヴァータを鎮静させ、心が落ち着かせることが可能。ぜひ実践してみてください。
また、吸う時間が5秒の場合、吐く時間を10秒(吸う息より吐く息を倍にする)ことでさらに高い効果を得られます。
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