はじめに
仕事が忙しくて尿を我慢する方も多いのではないでしょうか。
アーユルヴェーダでは、健康を維持するために排泄物(便、尿、汗)がしっかり機能することはとても大切であると説明していて、尿を我慢することはとっても危険です。
その理由を以下で詳しく順を追って解説していくので、ぜひ参考にしてください。
老廃物は体に必要
アーユルヴェーダの健康の定義では、健康を維持するために老廃物は重要な要素のひとつと説明されています。
以下で詳しくみていきましょう。
アーユルヴェーダの健康の定義
以下はアーユルヴェーダの健康の定義です。
ドーシャ(ヴァータ・ピッタ・カパ)のバランスがとれていること
消化力・代謝力の働きがバランスがとれていること
体の組織要素がバランスのとれた状態であること
そして、汚れのない排泄物(老廃物)、精神、魂のこと
それほど、排泄物の働きは大切な機能のひとつです。
3つの老廃物
アーユルヴェーダで説明されている老廃物(排泄物)は便、尿、汗の3つです。
では以下でそれぞれの働きについてと、バランスが崩した場合に起こる症状について解説しているので参考にしてください。
便(プリーシャ)
便のことをサンスクリット語でプリーシャといいます。
プリーシャ(便)は正常に機能すると体を支える働きがある大切な要素。
プリーシャ(便)の働きがバランスを崩してしまうと、体内に便が増加してしまったり、減少してしまったりする原因になります。
増加すると、下腹部膨満感、異常な音がする、腹部を重く感じる、痛みがあらわれるなど特徴があります。
一方、プリーシャ(便)が減少すると、ガスが音を立てて、腸がねじれるような感じをさせながら回転。胸と腋を圧迫し、痛みを起こしながらガスが上向きに動くのが特徴です。
尿(ムートラ)
尿のことをサンスクリット語でムートラといいます。
ムートラ(尿)の体内での働きは、体の水分をに外に運ぶこと。
尿の分泌物質は、カリウムイオン、水素イオン、アンモニウムイオン、クレアチニン、尿素、ホルモン、摂取した薬物などです。
カリウムイオンが尿中に分泌されないと、血中のカリウム濃度が上昇し、人体に悪影響を及ぼします。
ムートラ(尿)が体内に増加すると、膀胱が痛くなり、排尿しても排尿した感覚がない状態になるのが特徴。さらに尿を我慢して圧迫された状態が続くと、体内にカリウム濃度が増加し、増加しすぎると心停止する原因になるので気をつけましょう。
一方、ムートラ(尿)が減少すると、排尿が困難になり、排尿時に出血が出るのが特徴です。
汗(スウェーダ)
汗のことをサンスクリット語でスウェーダといいます。
スウェーダ(汗)の働きは水分のバランスを保つことです。
また、体内の未消化物が汗部に詰まって汗を出しにくくなると病気になる原因になといわれています。
スウェーダ(汗)の量が増加すると、発汗の著しい増加、悪臭、皮膚のかゆみなどを引き起こすのが特徴です。
一方、汗が減少することによる特徴は、毛が抜ける、皮膚がひび割れするなどがあります。代謝をあげて汗をかくことはとても大切です。
多汗症の方は汗疹防止のためにターメリックが役立ちます。以下のコラムを参考にしてください。
10分ヨガを生活に取り入れる
毎日の生活にヨガを取り入れてみましょう。10分するだけでも効果はあります。
ヨガの目的は、心の中を解放し、頭をからっぽにすることですが、代謝を上げる効果があり、気持ちよく汗をかくことができるでしょう。
アーユルヴェーダのディナチャリヤ(毎日の週間)では、ヨガを朝と夜に行うと良いといわれています。
しかし、時間的に朝と夜にやるのは大変という方も多いのではないでしょうか。
そういう方は、朝に10分だけヨガをする習慣をつけるのがオススメ。
寝ている間も体は凝り固まってしまっています。その固まってしまった体をヨガでほぐすことで1日のエネルギーをチャージすることができますよ♪
私も朝、体力の半分までヨガをするようにしています。
今までヨガをしていなかったにも関わらず、習慣化することができた理由は、
毎日10分ヨガをするだけで、筋肉がついて代謝が上がり、太りづらい体になったのを実感できたからです。
さらに、便秘が解消され肌荒することも減りました。
体力の半分ってどれくらい?と気になった方は以下のコラムを参考にしてください!
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