塩味の食べ物って体にどんな影響を与えるの?と気になる方へ。このコラムでは塩味のある食べ物の性質や特徴、さらにドーシャに与える影響についてご紹介。毎日の料理で使う醤油や味噌は塩味のある食べ物。コラムを参考に塩味について理解を深め、体調によって食べる量を調節できるようになりましょう。
塩味のある食べ物といえば?
醤油や味噌などの日本食で使用される調味料は塩味が多く含まれています。
塩味のある食べ物をイメージしながら読み進めていけるように以下の表に例を挙げたのでぜひ参考にしてください!
・塩漬けされた肉や魚など
・チーズ
・魚(特に乾燥された魚)
・醤油
・味噌
・海苔
・昆布
アーユルヴェーダから見る塩味の性質と特徴
ここでは、アーユルヴェーダの視点から塩味のある食べ物の性質と特徴についてご紹介していきます。
塩味の性質とは
塩味のある食べ物の構成要素(空・風・火・水・土)は水と火。
水要素には冷性、柔性、液体、重性、油性の性質があり、
火要素には温性、鋭性、軽性、微細性、乾性のあ性質があります。
水と火の要素で構成される塩味は、特に温性、重性、油性の性質があります。
塩味の特徴とは
塩味のある食べ物は消化促進効果がありますが、食べすぎるとお腹を下しやすくなってしまうのが特徴です。
日本人は食事でお味噌汁を飲む習慣がありますが、毎食(1日3食)お味噌汁を飲むのは避けたほうがいいでしょう。
塩味が与えるドーシャへの影響
塩味の性質はヴァータを減らし、ピッタとカパを増やす働きをするように、ドーシャに変化を及ぼします。
これは「似たものが似たものを増加させ、異なるものが異なるものを減少させる法則」に従って考えることができます。以下で詳しく見ていきましょう。
ヴァータを減らす
塩味の性質は重性と温性、油性のため、ヴァータを減らす働きがあります。
ヴァータには軽性、冷静、乾性の性質があり、「似たものが似たものを増加させ、異なるものが異なるものを減少させる法則」に従って考えると塩味の重性、温性、油性がヴァータの軽性、冷性、乾性を減少させます。
つまり、ヴァータが悪化しやすくなる秋の季節に塩味のある食べ物を食べることで、疲労回復効果や体を温める効果を期待できるでしょう。
ピッタとカパを増やす
塩味とピッタの構成要素はどちらも火からなっているので、「似たものが似たものを増加させ、異なるものが異なるものを減少させる法則」に従うと、温性の性質はピッタを増やす原因になります。
暑い夏はピッタが増加している状態なので、暖かい塩味のある食べ物の食べ過ぎには気をつけましょう。
塩分を取りすぎると顔がパンパンに浮腫んだ経験がある方は多いのではないのでしょうか。
この原因は、塩味とカパの構成要素である水の性質のうち、重性と油性のある食べ物は、カパを悪化させる原因になるからです。
カパが悪化することによって浮腫みを引き起こしたり、体重が増えたりする原因になります。
大切な日を控えた前日は、塩味のある(カパを増やす)食べ物の食べ過ぎには気をつけましょう。
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