多汗症や体の浮腫でお悩みの方へ。その原因は循環器の問題である可能性があります。このコラムでは、知っておくべき4つの循環器の問題をご紹介。根本的な症状の原因を理解して、一緒に悩みを解決していきましょう。
スロータスとは
アーユルヴェーダでは体内に栄養素を循環させる管のことをサンスクリット語で「スロータス」といいます。
体の中には数え切れないほどのスロータス(管)があり、たとえば、動脈や静脈などもスロータスのひとつです。
スロータス(管)が詰まると、もちろん浮腫みの原因になったり、大きな病気の原因になることは一目瞭然。
このコラムでは、どんな問題が起こるのがについてケース別でご紹介していきます。
スロータスの種類や働きについて詳しく知りたい方は以下のコラムを参考にしてください。
スロータスの4つの問題
ちょっと体が変だなと感じる時は、スロータス(管)に問題がある場合が多くあります。
スロータス(管)の問題が悪化する前に、ドライアイや便秘など、日常生活で気がつけることはたくさんあります。
ここでは、スロータスが問題を起こす場合を4つのケースに分けて解説していくので、悪化する前に予防して行きましょう。
1.スロータスが流れすぎる
スロータス(管)の流れが良いのは正常ですが、流れすぎるのはスロータスに問題が起きてしまっている状態です。
スロータス(菅)によって運ばれるものが過剰に浸出してしまいます。
たとえば、糖尿病の方の症状で、尿が増加するのはスロータス(管)が流れすぎる原因のひとつ。
管の流れが速くなると、胃腸の蠕動運動も速くなり、下痢になってしまうこともあります。
女性で生理の量が多く悩んでいる方も、スロータス(管)の流れが速くなってしまっているのが原因でしょう。
お酒の飲み過ぎもスロータスの流れを速くする原因になるので、適量を心がけてください。
2.スロータスの流れが遅くなる
便秘や貧血で悩む方は、スロータス(管)の流れが遅くなってしまっているからかもせれません。
スロータス(管)がふさがることによって、流れは遅くなります。すると、運べれるべきものが十分に運ばれなくなり、体に問題を引き起こす原因です。
たとえば、汗をあまりかかったり、ドライアイで悩んでいる方は、スロータス(管)の流れが遅くなっているからだと考えられます。
また、冷え性や便秘などもスロータスの流れが遅くなってしまって起こる症状のひとつ。
生理不順で悩む方もスロータスの流れが遅くなってしまっていることが原因であると考えられます。
3.スロータスが別方向に流れる
スロータス(管)が別方向に流れるとは、運ばれるべきものが間違った場所に運ばれる、もしくは他のスロータス(管)に入ってしまう状態のこと。
たとえば、脳に血栓や動脈硬化などの異常が起き、血液の流れが遅くなったとします。
血栓が大きければ大きいほど血液がつまりやすくなり、血管が破れて、別の管に血液は流れ始め、脳梗塞などを引き起こす原因です。
他にも、体の浮腫みや、嘔吐はスロータスが別方向に流れてしまうことが原因で引き起こされます。
血栓はストレスが原因になることがほどんど。
そのため、月曜日や連休明けの朝は「仕事に行きたくない」というストレスによって血栓ができ、スロータス(管)が逆流し、脳梗塞などによって亡くなる方が多くなっているのが現状です。
以下のコラムは、ストレスや血栓を対策するためのひとつの方法をご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
4.スロータスが溜まって流れなくなる
スロータス(管)に、結節や腫瘍ができると血液が溜まって流れなくなります。
痔ろうや浮腫み、静脈瘤などの症状を引き起こします。
脚に痛みやかゆみ、疲労感などを感じるのは、スロータスが溜まって静脈瘤を引き起こしている原因であると考えられます。
まとめ
スロータスの流れが早すぎることで下痢をしやすくなってしまったり、流れが遅すぎることで便秘やドライアイになりやすくなってしまったり、スロータスの異常は日常生活で起こり気がつくことができることが多くります。
このような問題を放置しておくと、スロータス(管)の流れが逆流してしまったり、流れなくなり、大きな病気を引き起こす原因に繋がっていくので、
ちょっと体がいつもと変だなと感じたら、「放置するのではなく対策する」という日々の対応の積み重ねがとっても大切です。
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