食べ物が通る管、栄養素が通る管、酸素が通る管、私たちの体は生命を維持するために、たくさんの管で張り巡らされています。このコラムでは、管の種類や、重要な管の働きをご紹介。
アーマ(未消化物)などで管が詰まれば、あらゆる器官の働きに悪影響を及ぼすので、未消化物を溜めないように気をつけましょう。
スロータスとは
サンスクリット語で「管」のことを「スロータス」といいます。
体内にあるものが運ばれるのはスロータス(管)の中を通ってです。
体の中は管ばかりで、数え切れないほどのスロータス(管)があります。
スロータスにはいくつか種類があり、以下の表にまとめたので参考にしてください。
・ひとつの場所からはじまって同じ場所に戻るスロータス(管)と戻らないスロータス(管)
・体の外につながっているスロータス(管)と体内にあるスロータス(管)
数え切れないほどあるスロータス(管)ですが、表のようにどれかの種類に分類して考えることができます。
以下では、特に重要なスロータスをピックアップして解説しているのでみていきましょう。
スロータスの働き
スロータスは数えきれないほどあるので、ここでは、13種類の重要なスロータス(管)の働きをご紹介していきます。
ご紹介する13種類のスロータスは以下の表にまとめたので参考にしてください。
・プラーナ ワハー スロータス 1種類
・ウダカ ワハー スロータス 1種類
・アンナワハー スロータス 1種類
・ダートゥ ワハー スロータス 7種類
・マラ ワハー スロータス 3種類
プラーナ ワハー スロータス
プラーナ ワハー スロータスは呼吸に関するもっとも重要なスロータス(管)です。
重要となる器官は心臓。
鼻、喉から取り入れられた酸素は、気管支、肺胞の動脈・静脈を通って心臓にいき、全体に流れて生命を維持しています。
ウダカ ワハー スロータス
ウダカ ワハー スロータスは、水に関するスロータス(管)です。
重要な部分は喉の奥(下垂体・視床下部)、膵臓、気管支。
体内の水分のバランスをコントロールしています。
たとえば、細胞内においては細胞膜にあるスロータス(管)を通して内外へ流れ、細胞液のバランスをコントロール。
細胞外においては、細胞と細胞の間にあるリンパ液の調節をしています。
膵臓でインスリンの機能が低下すると、血糖値を下げることができず、濃度の高い血液がウダカ ワハー スロータスから全身に流れることで血圧が上がったり、糖尿病を引き起したりする原因になります。
アンナ ワハー スロータス
アンナ ワハー スロータスは、食べ物が通る大きなスロータス(管)です。
重要な部分は胃とお腹の左側にある、十二指腸、膵臓の消化液の管。
口から入った食べ物は、食堂を通って胃に運ばれる過程で、胃液、胆汁、膵液で分解された栄養素は小腸、大腸に運ばれていきます。
ラサ ワハー スロータス
7つのダートゥスロータスのひとつ、ラサ ワハー スロータスは、血漿に関するスロータス(管)。
特に重要な部分は心臓と動脈です。
ダートゥや血漿の働きについて気になる方は以下のコラムを参考にしてください。
ラクタ ワハー スロータス
7つのダートゥスロータスのひとつ、ラクタ ワハー スロータスは、血液に関するスロータス(管)。
重要な部分は肝臓、脾臓です。
マンサ ワハー スロータス
7つのダートゥスロータスのひとつ、マンサ ワハー スロータスは、筋肉に関するスロータス(管)。
重要な部分はケンです。
メーダス ワハー スロータス
7つのダートゥスロータスのひとつ、メーダス ワハー スロータスは、脂肪に関するスロータス(管)。
重要な部分は、腎臓と腹膜。腎臓はステロイドのホルモンで、脂肪の代謝に関係しています。また、腹膜には脂肪がたくさんあります。
アスティ ワハー スロータス
7つのダートゥのひとつ、アスティ ワハー スロータスは、骨に関するスロータス(管)です。
重要な部分は骨盤で、ワジャースロータスは骨や血管にあります。
マッジャ ワハー スロータス
7つのダートゥのひとつ、マッジャ ワハー スロータスは、骨髄に関するスロータス(管)。
重要な部分は骨で、主に骨髄、神経、脳にあります。
シュクラ ワハー スロータス
7つのダートゥのひとつ、シュクラ ワハースロータスは、生殖液に関するスロータス(管)
重要な部分は男性は精巣、女性は卵巣にあります。
プリーシャ
3つのマラワハースロータスのうち、プリーシャは便という意味で、大便に関するスロータス(管)です。
重要な部分は大腸や直腸です。
ムートラ
3つのマラワハースロータスのうち、ムートラは尿という意味で、尿に関するスロータスです。
重要な部分は、腎臓や膀胱です。
スウェーダ
3つのマラワハースロータスのうち、スウェーダは汗という意味で、汗に関するスロータスです。
重要な部分は毛穴です。
毛穴が毒素でつまり、汗を体外に出せないと病気の原因になります。
マラ(プリーシャ・スウェーダ・ムートラ)の働きについては以下のコラムで解説しています。
ぜひ参考にしてください。
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